わかりやすいエンターテイメント性を排した作風ですね。
しかるを世のひとつねにいはく、「悪人なほ往生す。
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流罪記録 後鳥羽院の御宇、法然聖人、他力本願念仏宗を興行す。
私はこの漫画の登場人物の中で、母が好きだ。
一向専修のひとにおいては、回心といふこと、ただひとたびあるべし。
から、この作品のラストは現実世界だとわりとよくある話だと思います。
念仏申すことかたし。
「浄土真宗には、今生に本願を信じて、かの土にしてさとりをばひらくとならひ候ふぞ」とこそ、故聖人(親鸞)の仰せには候ひしか。
みんな鬼なんだよ。
そのゆゑは、「善信(親鸞)が信心も、聖人(法然)の御信心も一つなり」と仰せの候ひければ、勢観房・念仏房なんど申す御同朋達、もつてのほかにあらそひたまひて、「いかでか聖人の御信心に善信房の信心、一つにはあるべきぞ」と候ひければ、「聖人の御智慧・才覚ひろくおはしますに、一つならんと申さばこそひがごとならめ。
そこにはゴミしかいない。
【17】脅しと救い 辺地往生をとぐるひと、つひには地獄におつべしといふこと。
しかれども、一人にてもかなひぬべき業縁なきによりて、害せざるなり。
学問をむねとするは聖道門なり、難行となづく。
助けたいという気持ちを抱えて生きる主人公。
シンプルな絵柄が読者に与える余白はすさまじく、それでいて方向性はしっかり定まっている。
事後的に、現在の自分は行き場を失っている、ということに気付き、生きづらさを感じるのだ。
彼女は徹底して健気さ、いじらしさを我々に語る。
かへりて、こころをさなきことか。
すごく フラストレーションが溜まります。
この悲願ましまさずは、かかるあさましき罪人、いかでか生死を解脱すべきとおもひて、一生のあひだ申すところの念仏は、みなことごとく如来大悲の恩を報じ、徳を謝すとおもふべきなり。
一紙・半銭も仏法の方に入れずとも、他力にこころをなげて信心ふかくは、それこそ願の本意にて候はめ。
【3】成仏の道 善人なほもつて往生をとぐ。