エッジコンピューティングがなぜ注目されるのか、どのようなメリットがあるのかをご紹介します。
しかし、諦めてしまうのはまだ早い。
そこで、エッジコンピューティングをモバイルで実現するデバイスの開発によって、エッジコンピューティングの領域をあらゆる現場・業務領域に広げる必要があると考えたのです」(東芝クライアントソリューション クライアントソリューション事業部 モバイルエッジコンピューティング推進部 国内新規事業開拓販売マーケティング部 部長 守屋文彦氏) 東芝クライアントソリューション 荻野孝広氏(左) 守屋文彦氏(中央) 藤間 健氏(右) 多様な現場でコンピューティングを モバイルエッジコンピューティングを活用したソリューションとして東芝クライアントソリューションが想定しているのは、「グラスソリューション」「センシングコントロールソリューション」「オフィス/ミーティングソリューション」など。
眼鏡や腕時計のような感覚で身に付けることができるため、健康管理や医療分野、工業などの分野で活用されています。
製造業でいえば「現場=エッジ」と考えると分かりやすいと思います。
しかし、通信環境などに大きく左右されるクラウドだけでは「不便なことが実はかなり多い」ということに多くの企業が気付き、その隙間を埋めるものとしてエッジ側で必要な情報を処理する「エッジコンピューティング」という概念が生まれました。
このように、エッジコンピューティングを適切に構築・運用することでさまざまなメリットが得られます。
加えて、ここまで「エッジコンピューティング」が注目されるようになったのはIoTの普及が広がったということがあります。
大量のデータを的確に処理しなければならないときや、よりリアルタイム性の求められる情報はエッジ側、つまりオンプレミスで行います。
そうした考えから、エッジコンピューティングの概念をモバイルで実現するモバイルエッジコンピューティングの推進を東芝クライアントソリューションは始めたのだ。
サーバーが復旧するまでの時間を稼ぐことができ、被害を軽度に留めることができるのです。
しかし、エッジコンピューティングを利用すればシステムの負荷が分散され、通信量を削減することができます。
自社で開発するにしても、ベンダーに開発を委託するにしても、コストは増えることになる。
エッジコンピューティングにおいて、エッジ側で必要なデータを取り扱っていれば、クラウドサービスがダウンしたとしても稼働を継続できます。
大量のデータを扱うためには、大規模なデータセンターが必要です。
このとき不要な情報はすべて消失してしまうわけですが、これが実は 「必要な情報」だったという可能性もあります。
ところが事前にエッジ側で情報の整理・ふるい落としをしておけば、データの集中は低減されます。
渋滞の緩和や交通事故の減少などが期待できるほか、運転手は面倒な運転操作から解放されるというメリットがあります。
だが、これまでIoTシステムでネックとなっていた課題を、エッジコンピューティングが解決してくれる場面は、確実にある。
自社で行うにしろベンダーに委託するにせよ、 高額なコストが必要なことは覚悟しておかねばなりません。
そのために、クラウド側ではなく「現場の最前線」で情報を処理するのがエッジコンピューティングです。
数が多いうえ、エッジデバイスの置き場所は必ずしもメンテナンスに都合のよいところとは限らない。
通信コストの削減 大量のデータをクラウドに転送する場合、当然、通信量が多くなります。
リスクは他にもある。
これではIoTシステムの運用管理担当者にとんでもない業務負荷がかかることになる。
屋外に設置した数百台、数千台のデバイス設置場所をすべて回り、1台1台の設定を変更する必要が出てくるはずだ。
このサービスは、これまでクラウド上で行っていた分析処理やビジネスロジックをデバイス側で実行できるようにするものである。
そのプログラムやデータベースを開発するための開発環境も求められる。