清彦よりも「小賢しく」要領よく立ち回っているであろうだけに悲哀が滲みました。
難しい。
玉姫役のは、みんながをしている実力派系の娘役。
伊吹/紅咲梨乃と 笹丸/澄華あまねは102期の娘役さんですね(勉強不足で今回覚えました)。
玉姫の他にも生贄はいただろうが、彼女たちと玉姫は何が違っていたのだろう。
そうすると震災でなくなったという設定はカットしてもよくなる。
瀬央ゆりあが清彦にはまっていたから(あてがきだから当たり前だけれど)なおさら、見逃してしまいそうだけれども、っぽくないと感じる最大のポイントは、主演の、舞台の真ん中の清彦が受け身で流され辛抱強くて、彼の役回りも役を演じるせおっちも、この龍の宮物語のパーツの一つに徹しており、物語の主役は「龍の宮物語の主題」にあって、清彦も玉姫も主題を描くわき役のように、物語をしっかり見せてくれる構成になっていると感じさせた点にあると思います。
どうしてこの二人は玉姫の行いに疑問を持つようになったんでしょうね。
娘は百合子の娘・雪子(水乃ゆり・二役)でした。
小劇場ものは、舞台装置を、箱3つ4つとかで抽象的に表現する(せざるをえない)みたいなものがおおいですが、しみじみ宝塚の舞台は豪華!衣装や小道具はレベルが違いますね、見入ってしまいました。
そのお顔が今までに観た事も無いほど幸せな顔をしていたと言って悔しがる龍神は大声でわめいていた。
(岡野玲子さんの「陰陽師」を連想しました。
清彦が娘を助けると、娘はお礼に清彦を池の奥底にある龍神の城・龍の宮(たつのみや)へ連れて行く。
せおっちではなく 清彦なのは承知の上ですが、冒頭近くの夜叉ヶ池の場面で /お滝/澪のアドリブに笑みをこぼすのは せおっちの人柄が柔らかく滲むようです。
3 メタ情報• そして言い交わした男に裏切られた娘はその男の一族を憎み、呪い続けたのです。
だから2幕で出てくる山彦も別に年を取っていなくていい。
瀬央が過去に演じた役は権力者や強者が多く、演じるのにものすごいエネルギーを投じていました。
龍神 火照(ホデリ)/天寿光希 あらすじと役を聞いたときは夜叉ヶ池と 玉姫/有沙瞳を支配する強い人物を想像していたのですが、 みっきぃさんの龍神は病むほどに 玉姫に執着していました。
明治の頃、1人の青年がある日、山賊に襲われている娘を助けたことで、幽玄の世界に迷い込む摩訶不思議なおとぎ話です。
そうするとやっぱり玉姫の涙だと解釈するのが妥当なのかな。
清彦が龍の宮に来てから、玉姫の様子が変わってから、は仕事をしなくなった、雨を降らせなくなったと解釈するのがいいような気がしてきた。
主演のせおっちが良いのはもちろんなのですが、くらっちも非常によい。
時間の流れが違う世界で、悪戯に時間を浪費していく恐ろしさがありました。
みりおちゃん(明日海りお )の 「春の雪」、 たま様(珠城りょう)の 「月雲の皇子」のように、 「龍の宮物語」は せおっちのキャリアで長く語り継がれる代表作になると思います。