ー『ゴールデンカムイ』210話より 負傷した鯉登少尉は今は逃げることが困難ですが、どこかのタイミングで鶴見中尉の元を離れる可能性も考えられます。
アシリパは少し考えて、自分がフチに会う夢を見たと伝えるようにと谷垣に呼びかける。
杉元は自分たちだけで金塊を見つければ使い道を自分たちだけで決められると言って、アシリパの人を殺したくない信念が絶対に変わらないことがわかったと呟く。
誰かと合流することになるのかと思っていましたが、意外と真っ当な帰り方でしたね。
そのために、鯉登少将の息子を誘拐して自ら助けることで、恩を売るということをしていたのでしょう。
「俺はマタギです」 谷垣は、マタギの谷垣です、堂々たる態度で繰り返す。
「どうした頭巾ちゃん」 流氷の上に落ちていた杉元の血痕を発見し、第七師団兵が調べていたのだった。
銃弾を食いまくって絶望的状況に陥った杉元だったけど、久々の「不死身の杉元」の発動によってその場をなんとか切り抜けた。
白石は未亡人(梅ちゃん)に金を渡す話はどうなったんだ、と指摘。
お愛想程度に「無事か?」とか「大丈夫か?」とか一言あってもいいのにね。
いきなり殺し合い。
、いわゆる 満鉄って。
そして負傷した杉本を連れて急ぎながら、アシリパは「もう少しだッ」と叫ぶのでした。
月島の希望が潰えていく、同時に、彼の矛盾が解消される、がここにある。
いや、問答無用で船体にブチ込まないだけマシなのか(笑)? 砲撃の命令を出したであろう、鶴見中尉の国家建設の夢への執着、そして何よりその実現のために手段を選ばないという、頭のぶっ飛び具合がよくわかる。
。
そこへ白石が女を連れて、酔っぱらって現れる。
何気に杉本、もともとの旅の目的だった「梅ちゃんの目の治療費を稼ぐ」ことよりも、「アシリパの相棒」であることを優先した、ともいえる展開ですよね。
結局、鶴見の 「すべての最終的な目的」ってなんなのだろう? 月島は、鶴見の最終的な目的がなんであれ、「彼について行けば救われる」といってるんだけど、実は、月島自身、それすら内心疑ってるのではないか? 210話の会話は、なんだか、白々しい。
そしてアシリパは鶴見の手から逃げ切ることは出来るのでしょうか。
軍で上に立つ人間としては息子とはいえ怪我した人間が生きて帰ったことを手放しで喜ぶことはできないものです。
真実を知り整理がつかないまま、死んでしまった方が楽とまで思っているような気がして心配になります。
では、早速見ていくことにしましょう! 目次• 決意を固めた杉本はアシリパと一緒に逃げ、二人だけで金塊を見つけ出そう!と叫び、改めて相棒としての第一歩を踏み出すのだった。
インカラマッを人質に取られて杉元たちの敵もしくはスパイになってしまうのではないでしょうか? 「俺はマタギなのでインカラマッと結婚してのんびり暮らしますわ!鶴見中尉バイバイ~」というほのぼの展開が待っているとは思えません。
次の瞬間、杉元は起き上がり鯉登少尉の左肩に小刀を刺して次のように叫びます。
鶴見「たしかに同じ目だ」 死んだ魚のような、光のない暗い瞳でそう言う鶴見中尉。
歩みの速度を止める気配は全くない。
撃たれないと思ったのか、それとも撃たれる覚悟で動いたのか。
これは、月島が鶴見に対して反乱を起こすのでは…と思ってしまうような表情です。
マタギである谷垣は、本来自然を愛でるアイヌの生き方に共感していました。
ここは本誌と同じなのですが、「生きちょりゃよか」と言う前にキョロキョロ周囲を確認するパパがより慎重になってるんですよね。
この反応は自分を尊敬してくれている部下に対して向けるものではない。