しかし、魚族枯渇による被害は、村全体が受けるようになるからだ。
今の日本のように漁業者の自由に任せておいたら、 資源が枯渇して産業が成り立たなくなるということは、 俺が産まれる前にわかっていたのだ。
205• 大昔から日本は大家族制をとっていました。
その結果、放牧地の 3分の 1が劣化したとする報告があります。
生物は元来利己的に振る舞うものだ。
環境や資源のようなグローバルな課題は全世界の共通の課題として考えなければならないが、現代にあっても環境容量ギリギリまで過度に環境に負荷をかけることなく、人間と自然とがうまく共栄している地域や民族も存在する。
加えて、自由に放牧した場合の総利益は最適に管理された状況での総利益よりも少なくなってしまう。
コモンズの悲劇とは、誰でも自由に利用できる状態にある共有資源の管理がうまくいかないと、資源が過剰に使われてしまい、回復できないほどのダメージを負うことなる現象のこと。
日本でもある程度は変化しますが、ずっと大きな変化が起こります。
牧畜民たちは、その年に食べる分だけ、子どもや孫の学費など必要に迫られた分だけ、家畜を売ったり、食べたりしています。
ところが、社会福祉が整備されるようになると、子供に面倒を見てもらう必要がなくなります。
477• そのため、他の農家より一頭でも多くの家畜を放牧することをお互いにしてしまうため過剰放牧がおこり、すべての農家が結果的に共倒れしてしまうという。
みんなのせいで、みんなが救われなくなってしまう。
観光地としてのコモンズから得られる恩恵に,正当な対価を支払わず過剰摂取し続ければ,そのツケは将来世代が支払うことになる。
むしろ、先に述べたような個人の合理的な判断と集団の利益の方向性を一致させる方法こそが最も有効だと考える。
しかし,ここにきて「成長の牽引部門」と過剰な期待が寄せられて,「観光地に行ってこい」という政策も推進されている。
本来,観光産業は,成長のためのアクセルと資源保全というブレーキを,同時に踏みながら進まねばならない産業なのである。
人間の行動心理に関する実験結果と人はなぜその行動を起こすのか、といった事例が沢山紹介されています。
知的財産権はアンチコモンズの悲劇の代表例だ。
モンゴルと内モンゴル 中国内モンゴルでも牧畜民に土地を割りふり、定着化させる政策がとられました。
焼畑と同じように環境に負荷をかけていることは、疑いようもありません。
農業なしでは生存できない! ここまで読んでくださった方は、 「あなたは農業を否定するのか! 私たちが口にする食糧はどうするのだ?」 とあきれられたかもしれません。
『アベンジャーズ:インフィニティ・ウォー』という映画をご存じでしょうか? 「限りある資源(環境)を守るために、増えすぎた生命を無差別に半減させる」という過激な思想をもって殺戮をおこなう宇宙人サノスと、生命を守るためにサノスに立ち向かうスーパーヒーローたち(アベンジャーズ)との戦いを描いたアクション映画です。
Comment Form 最近の投稿• 以下の本を読んでこの記事を書きました。
日本で少子高齢化が進んだ原因の一つを「共有地の悲劇」と考える説があります。
このような環境下で放牧地の劣化を防ぐには、特定の地域内で環境容量を超えないような頭数管理を行うよりも植物の乏しい地域に留まらないように、家畜の移動性を高めることが重要とされています。
対策として、行政政策として利害関係者等に有償で所有権や独占権を与えて管理させる方法が取られています。
コモンズの悲劇は多くの人が共有している資源が乱獲された結果、資源が枯れてしまう経済学の法則のことです。
このような事実を私達は深刻に受け止め、学び、未来のために行動しつづける必要がある。
しかし,合理的な人は飼牛の数を増やして増収をはかろうとするだろう。
放送を見て焦燥感を募らせたでしょうし、無くなる前に買っておかないと。
今回は、そもそもなぜ環境問題が生じるのかを考えてみよう。