筆者に言わせれば、長時間遊んでいくと家具の入手が困難になるのは「スローライフ」というよりも「調整不足」に近い。
季節の変更や風物詩の行事がもたらす変化は歓迎すべきもので、ゲームの雰囲気が変わるだけではなく、素潜りやイースターエッグを探すことなど、遊びが広がるイベントも多い。
さすがにモチベーションを維持することは難しい……。
もちろん、単純に飽きている部分もないわけではない。
だが、これは「どうぶつの森」シリーズの魅力でもあり、限られた家具をどのように組み合わせてどういう空間を作るのか、という工夫が必要になってくる。
チャンネル主とフォ[…]. 台詞の繰り返しもあり、話の長いゆうたろうやジョニーとの会話に、さすがにうんざりしてきたユーザーも僕だけではないはずだ。
せっかく「ゆめみの夢」機能が追加されたので、『あつまれ どうぶつの森』で見た夢のDIY系のアイテムを見るとレシピが閃くようなシステムがあってもよかった気がするが、残念ながらそういうものはない。
そして、筆者は『あつまれ どうぶつの森』のようなゆっくりとしたアイテム入手過程が好きだからこそ、こんなにも夢中になっていた。
前作『とびだせ どうぶつの森』では、すれちがい通信ですれ違ったプレイヤーの家を見物できる「ハッピーホーム展示場」があり、ここで見た家具を通信販売で購入できるシステムが導入されていたので、これによってマルチプレイをしない人でも家具が手に入りやすかった(すれちがい通信が発生しにくい地域に住んでいる人は不利だったが)。
家具がダブった場合、最初こそは「今日はついていないな」と思うだけで、問題視していなかった。
こういう遊び方の人は多いはずだが、もしあなたもそういうプレイスタイルをしているのであれば、そろそろ家具のダブりが本格的な問題になっていると感じてはいないだろうか? 『あつまれ どうぶつの森』ではタヌキ商店というお店で家具を購入することができ、品揃えは毎日変わる。
もっと楽しみたいのに、ゲームのルールがそうさせてくれない、と感じるのだ。
だが、持っている家具が増えれば増えるほど、新しいものが手に入る確率がどんどん低下する。
問題は、普通にプレイしていればそれらがほとんど手に入らないということだ。
その内容が(会話も含めて)毎回ほとんど同じで、今となってはどれも軽く10回くらいはこなしているはずだ。
タヌキ商店へ、今日もやってきました……。
だが、ジョニーやゆうたろうのお使いをこなすことでもらえる特別なアイテムはほしいし、お魚だって高く売りたい。
フレンドに譲ってもらったものを除けば、2週間近く、新しいものはまったく手に入っていないのだ。
例えば、島にやってくる訪問者に依頼されるお使いがそうだ。
ゆうたろうがトイレに! これに対して、「やりたくなければやらなくてもいい。
お化けのゆうたろうの散らばった魂を虫取り網で捕獲して返してやるにしても、ジャスティンの連続釣りの魚チャレンジに挑戦するにしても、同じだ。
毎週のように砂浜に流れ着くジョニーに5回話しかけて起こすのはさすがにもう笑えないし、砂浜に埋もれた装置の5つのパーツを探してあげるのは退屈に感じるようになった。
だが、もし家具が「ちょっとずつ」入ってくるのではなく、「ほとんど入ってこない」状況に陥ってしまえば、どうなのか? タヌキ商店で売っている家具や島に流れてくるDIYレシピは、まだ持っていないものとは限らない。
頻繁にフレンドと遊ぶ人にとっては、家具やDIYレシピを譲り合うことができるので、そもそもダブりは問題にならないのかもしれない。