町山さんの脚本なのに。
最初は原作通り、特殊メイクで顔を変形させた人間離れした巨人たちが登場するのかと思ったら、監督がそのまんまで出てきてビックリしましたよ(笑)。
と言う全体主義思想なんですね。
できないことに背伸びして挑んでしまい、結局、力不足で手が届かない中途半端な内容になってしまった。
なぜ評論家なんかになってしまったのか。
こうしたことが耳に入っていたせいなのか、前田有一さんがウエブサイト「超映画批評」に書いた批評に樋口真嗣監督(49)が激怒してしまった。
原作ではエレンのお母さんが巨人に喰われた事が、激しい憎悪を生み、 「駆逐してやる!」に繋がるわけですが、映画の中では「駆逐してやる!」に リアリティが感じられず、取って付けた感しか感じられませんでした。
私は批評家としてフェアネス精神をもっとも大切にしているから、樋口監督が私をどんなに嫌おうが、悪しざまに言おうが、彼の作品の評価には一切関係がない。
結局この実写版をみると、映画監督に求められるのは、良いものを見分け採用していくセンスなのだということがよくわかる。
しかしこの映画、プロデューサーとスタッフの意見が衝突したり、撮影中に何度も脚本が書き直されるなど、現場はトラブルだらけだったらしい。
おまけに、ほとんどの人間が顔が薄汚れてて見分けがつかない。
それを踏まえたうえで、気になったところをいくつか挙げてみました。
すぐ結論を出しすぎで、全然問いが観客に入ってこないのは残念だった。
最後にはっきり言っておくぞ。
とりあえず樋口真嗣監督においては、まずは東宝が社運をかけた新ゴジラをなんとしても傑作にすべく、全力を注いでいただきたい。
水原希子が演じた役となる女性、ミカサは女性キャラの中でもダントツのNo. 演じてるのではなくその人本人にしか見えないです。
反対に、前編だからかも知れませんが戦闘シーンが少ない、 変な所での恋愛描写に疑問が残る。
進撃の巨人風特撮映画と思ってこういうものとして見たら悪くはない。
映画見る前から、CM・ポスターで見てたキャラクターも、やっぱり昭和の日本兵臭激しいし、見たら見たで立体機動も超大型巨人やエレンの巨人化も昭和の特撮臭凄いし、全体的にやぼったい。
(個人的に、赤子の巨人が出てきた時、これは進撃の巨人より彼岸島っぽいなと思いました。
そこら辺もさあ、もの凄く変だったよ。
酷評されてるのにはちゃんとした理由があるんだ。
4Dって知ってます?例えば、映像に合わせて足元から風がシュッと出るんだけど、その足元の所にヒモというかワイヤーみたいなのが仕掛けてあって、足にパラパラって当たるんだ。
原作は未読ので原作でどうなのかは分かりませんが特にアルミンとエレンと喧嘩したあの兄ちゃんはどうにかならなかったのかと。