全て真筆。
安積澹泊の詩は、那珂浦という地元の海のそばに夤賓閣という光圀の別荘が建っていて、そこからの海の眺めが美しい、ということが詠み込まれている。
「光圀」の署名の「圀」の字は、くにがまえの中に八方と書かれているが、これは中国の則天武后が作らせた則天文字。
3通目冒頭の「疇昔」、「恐惶頓首」という書き止めを見ても、そういった特徴がよく表れている。
同じ日に放送された他のお宝 2021年2月9日• 内容は「端午の祝いをいただいてありがとう」という簡単な返事の手紙。
光圀の書は当時の大名の書とは少し違い、中国風の、いわゆる唐様の書風が特徴。
「水戸宰相」という職名が見える。
中国文学、歴史書に影響を強く受けた儒者風の書を書いている。
佐々の書はいかにも中国の文人趣味があふれる内容になっている。
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宛名は関口作左衛門、下総・常陸の代官を務めた人物。
この宰相の後に中納言になって黄門になるので、これは比較的若いころの手紙だろう。
佐々宗淳、安積澹泊はどちらも儒者でやはり唐様の書が見える。
同じ日に放送された他のお宝 2014年8月19日• 幕府の祐筆に負けない立派な字を書いている。
水戸光圀の真筆に間違いない。
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