りんを正しく生きさせたかった• 複雑に絡み合った一家 しかしどこの家庭とも変わらない愛のあふれる描写がものすごくリアリティあふれる演出で描かれています。
初枝は 思い出の詰まったこの家で、ニセモノでも良いから家族に看取ってほしいと思っていたのかもしれませんね。
どうやって指導したらいいかと、教師が悩んでいた。
彼らの名演技によって、映画『万引き家族』は多くの人の心に刺さる作品になったと言っても過言ではありません。
劇中の「できたな!」の台詞は念願の童貞喪失を喜ぶ姿を表しているとのことです。
ネタバレ全開で、個人的な感想を。
柴田祥太 柴田祥太の本名は分かりません。
モラル崩壊がけしからん! とかの話ではなく、そのようなどん底、綺麗事だけでは済まない社会状況が普遍的に存在しているなかで、ならば助け合ってみんなで支え合おうじゃないかという力が働いている。
余裕のない経済状況や環境下で、親自身が崩れてしまったりする。
福山雅治が演じた血縁のない親子愛の映画「そして父になる」、そして、三姉妹家族とそこに加わる血のつながらない妹との交流を描いた「海街diary」と、家族のあり方を是枝監督は描き続けている。
また、パチンコ屋で誘拐された息子・柴田祥太役を、子役の城 桧吏(じょう かいり)、両親から虐待を受けて家に連れて帰ったゆり役を、子役の佐々木みゆが演じています。
それが子どもの胃袋を満たすという救済的な意味合いにとどまらず、地域コミュニティの向上につながっているのも特徴だ。
根本的な解決にはならないかも知れないが、何もしないで手をこまねいて見ているよりも、何か行動しようというものだ。
犯罪映画が仮に感動呼んでも褒められないと思います。
治たちの疑似家族は、祥太がわざと目立つように万引きをしたことが原因で瓦解しました。
監督は、これまで「誰も知らない」「そして父になる」をはじめ、さまざまな家族構成を描いてきた是枝裕和氏。
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さらに、そのテーマは演技にも反映されていて、 演者たちはみんな自然体な演技に徹していした。
その後亜紀の出演するラストのシーンで みんなで住んでいたぼろ家に1人戻り、 彼女の出演シーンは扉を明けるシーンで幕を閉じます。
ゆりと母親とのやりとりは また虐待が続きそうな不穏な空気、そして ゆりが万引き家族とともに過ごした際に教えてもらった 数え歌を歌いながら閉塞された団地から外を見つめるシーンで 物語は幕を閉じます。
貧困といっても表面的には見えにくいが、我が町のあんな話やこんな話をしているだけでも隣り合わせだ。
B 貧困は社会構造の産物だ。
そういう親を支えよう、親も育てないといけないということで、地域の人たちが子ども食堂などのとりくみをやっている。
あの場で 永遠の 別れとなる言葉は、辛くとも本来なら父親がわりだった治が告げるべきなんです。
この家族は生活保護は受けていない。
最後の最後でも、父親らしいことができなかった治は贖罪の念に駆られて、バスを追いかけます。
是枝監督は、2003年公開の『誰も知らない』で、血の繋がった母親から捨てられてしまう子どもたちを描いた。
第71回カンヌ国際映画祭で最高賞のパルムドールを受賞した、是枝裕和監督作『万引き家族』 公開中。
案の定、万引き家族は自分たち自身のために動いているので祥太を見捨てて逃げてしまおうとします。
そして世の中に自己中心が蔓延し、貧困ではないが自分が挫折したのに他人を殺して鬱憤を晴らす者まで出ている。
尊厳を奪う社会の中で E 映画にしてもテレビドラマにしても、現実の社会とはかけ離れたエンタメ系や夢物語があふれているなかで、この映画は現実の貧困問題を真面目にとりあげた数少ない作品ではあった。
「この作品には、血の繋がりがなくても絆を作ろうとする人と、血の繋がりの方が強いんじゃないかと思いたい人、両方いる。