陸奥 宗光 - 陸奥宗光｜歴史人物いちらん｜社会の部屋｜学習教材の部屋

こちらは、怜悧な政治手腕でカミソリ大臣とも呼ばれた陸奥宗光の妻・陸奥亮子（むつ りょうこ）です。

陸奥宗光が、外相として最初に処理したのは朝鮮防穀令事件であり、第二はポルトガルの領事裁判権撤去問題である。

ただ陸奥の場合には、薩長藩閥外にあり、ときにそれを批判し、ときにそれに反抗し、ときにそれと妥協する立場にあったから、智・勇のあらわれ方が大久保のように直栽 （ちょくさい＝即決）・豪トウでなく、複雑多様であり、鮮烈きわまりないものがあったように思う。

余は固より坐して海外に現生する事実を推歩するの能力なし。

彼は征韓論閣議分裂以後、薩長有司専制の傾向ますます甚だしきを加うるをみるにおよんで、ついに「日本人」と題する長文の一大意見書を草してこれを痛難し、ついに辞官下野してしまったのである。

陸奥は、函館の条件さえ呑めば条約改正に応じるに違いないと判断し、の宛に「必要あらば、条約改正後も、函館を貿易港と定めても苦しからず」と打電する。

明治二八年 （一八九五）八月には勲功により伯爵に陞叙された。

坂本龍馬と仲が良かった 幕末期、江戸に出た宗光は土佐藩の龍馬や長州藩の小五郎などと交流をもちました。

陸奥はいまやその血みどろな失敗の歴史の末端に立つ。

日本の軍事力では到底その時点でのロシア艦隊には太刀打ちできなかっただろう。

15歳の時江戸に出て尊王攘夷運動に参加、その後勝海舟の海軍塾に入塾、慶応3年（1867）には坂本龍馬の海援隊に入るなど、さまざまな人物との交流を深めていきました。

「陸奥宗光伯も、前条に談話した通りで、御自身には優れた才識のあらせられた人で、権勢と金力とのあるところを見て之に就く事にかけては誠に敏捷であつたが、人物を鑑別する力に於ては、余り優れた方であつたとは申上げかねるやうに思へる。

勝海舟と坂本の知遇を得た陸奥の才能は開花してゆきます。

陸奥の手紙には漢詩が多く、夫婦の慕情が多くつづられていたようです。

陸奥宗光。

1886年、帰国後した宗光は、さっそく外交官としてメキシコとの不平等条約の改正に取り組み、日本初の平等条約となった 日墨修好通商条約の締結に成功したのです。

宗光はたとえ上司であっても自分が認めた者でないと命令を無視したり、辞表をたたきつけたりしたという逸話も。

その年のゼミ合宿の課題文献が陸奥のメモワール、『蹇蹇録』で、翌年以降も陸奥について調べる機会が何度かありました。

「龍馬の薫陶によって陸奥も彼だけの人物になったと言っても可い位で、平生、龍馬は陸奥を評して『彼は非常な才物である。

このように物事の先の先まで読めて、こうと一度決めたことは断固として貫く。

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財政基盤が乏しい新政府にとってその支払いは厳しいものでしたが、宗光は大阪の商人たちに交渉し一晩でこれを借り受けました。

日本社会に新たな価値観を取り入れ、変革をもたらした背景には、共に第一線で活躍した兼子の支えが大きかったのではないでしょうか。

『陸奥宗光』（上・下）（PHP研究所、1987-88年）、のちPHP文庫• まさに外交官だった宗光だからこそ書けた内容といえるでしょう。