「ここはショーバイクということで、MotoGPマシンを手本に作りました。
軽く、動かしやすくをパーツ選択時点から作り込む ブライトロジックによる空冷GSX1100Sカタナ。
スイングアームはGSX-R1000K9用で鋳肌を磨き落とし、左側はチェーンガードを外した部分の段差残りもスタビとの空間も溶接で埋め、レーサーチックな印象も醸し出す。
排気系もじつはノーマルで、エキパイ本体とテールパイプのカバー部はそれぞれ別トーンのブラックで仕上げてます。
だからこれは『ひとつ目仕様』カウルの第1号なんですよ」(同) タンクはビーター製アルミ。
もちろんディメンション、前後サスペンションのセッティングなどがきちんとなされていることは言うまでもない。
しかも取り付け後の精度も高いという。
ラジエーターシュラウド裏のエアスクープにはタンクカバー内にあるエアクリーナーボックスに向かうダクトを連結。
あとの部分については、Z900RS自体が今標準の17インチ+倒立フォークのバイクだし、それならその良さを伸ばそうと考えた感じでまとめました。
このあたりはスズキ各車の熟知のたまもの。
ラジエーターサイドのフロントウインカーは移設した上で大型のシュラウドを新作。
シートは現状で表皮張り替えのみが行われるが、これらの変更によって、車体がぐっと身近に思えるようになり、足着きも良化して安心感も得られた。
可動部分、ステムならシールやベアリングがちゃんとしてて、ステアリングヘッドがガタなくスムーズに動く。
そのことは考えておきたいですよね。
カタナが現役だった当時から長年同車を扱ってきた代表・竹中さんをして「カタナで最もまとまりがいいパッケージ」という1台で、かつて紹介した2020年東京モーターサイクルショー出展予定車とキャブレター以外、ほぼ同じ構成を持っている。
リヤショックはオーリンズをセット。
50-18インチの前後ホイールは、マグネシウム鍛造のMAGTAN JB4。
このあたりを換えるとすごく軽くなるんですよ」(同店代表・竹中さん) ベースは現行タイプハヤブサ。
いい意味で肩の力が抜けた、オトナの1台なのである。
スイングアームはスイングアームマウント式のリヤフェンダーを外しただけでなく、GSX-R1000K9用に換装。
素材はスチールです」と竹中さん。
こうしたカスタムらしい作り込みにも注目しておきたい。
超小型ながら点灯部を露出することで後方からも側方からも視認しやすくしているのは今ならではの手法だ。
このカウルは元々クレバーウルフさんに無理言って作ってもらったオーダー品ですけど、その後、ラインナップに加わりました。
これに合わせてハンドルも少し低めで車体前方向にグリップが来るようにと思案し、現行他モデル用バーを流用した。
[純正値:1. 黒の塗装も梨地調の鋳造鋳肌も磨き落としてアルミ地を出すことでかつてのネイキッドがアルミスイングアームを装着したような印象を与える。
「カタナだから何か特別にしないと、ということはないんですよ(笑)。
だが、完成した車両を見るとノーマルのライトが付いているように見える。