鏡 の 中 の アクトレス - 鏡の中のアクトレス

登場する人物、名称、土地、出来事等は実在するものではありません。

良かった、さっき友美ちゃんの視線が唯に向けられたことに気が付かなかったみたい。

・・・まぁいいや、それよりお前、俺 に隠してることがあるだろ。

リビングを通って、自分の部屋に戻る。

はあ、期待はしてなかったけどやっぱり唯は妹なんだ・・・。

」「午前中にたくさん使ったからね、補充しといて。

強要されてなにか始めるのっていやなんだ。

龍之介君は唯のお兄ちゃんなんだけど血のつながりは全然無くて年も同い年。

土曜日の午後とか日曜日に唯も手伝う事があるけど基本的には一人で切り盛りしていて、その上家事もきっちりこなしているの。

」「そうかしら・・・ジャーン。

」「いいの、今日はお客さんなんだから。

「二人ともなにか飲む？」「あっ、俺このアイスコーヒーでいいや。

」「いらっしゃいま・・・、唯、お店から入ってきちゃダメって言ったでしょ。

あっ、もしかしてお姉ちゃんかも・・・。

」 あっ、友美ちゃんこっち見ないで。

」「それ、唯が飲む為に自分で入れたんだよ。

「ほんとにもう・・・、今日はわたしの奢りだけど・・・。

「先に唯のアイスコーヒーを飲じゃったお兄ちゃんがいけないんだよ。

」 恐る恐る引き出しを開け、中から３通の手紙を出す。

ギャオオオオンと聞こえる） （その後10秒の沈黙） 夫「ねぇ次で降ろすね」 長女「ねぇお父さんいい加減にしてくれん？」 夫「どっちがいい加減になん。

思い出しちゃった。

それよりいいって言うまで入らないでよ。

」「う、いじわる。

」 一応お礼を言ってお兄ちゃんの隣に腰を下ろす。