骨折の修復には、滑膜の骨形成細胞、血腫内の白血球・単球・貧食細胞、血小板の生物活性を有する成長因子の作用により仮骨が形成されます。
このように可動範囲の限界を超えた股関節の屈曲により、後方脱臼を起こしてしまいます。
前側方アプローチにおける注意点は下線で示しています(深屈曲は共通の禁忌肢位となります)。
寛骨臼はリーミング(カップが収まるようにきれいにくり抜く)し、大腿骨頭は切り取ります。
ですから、少しでも症状の進行を食い止めるようにしなければなりません。
実際、 人工股関節置換術の後方アプローチ(後方を切開して手術行った場合)では2%程度、前方アプローチでは1%未満の確率で起こるといわれています。
このような姿勢防止のためには、両股関節を屈曲させたり、膝の間にクッションを入れるなどの工夫が必要です。
この際に生活指導で気をつけている点についてまとめました。
床上動作の困難さについては、 ・生活環境の調整 ・床への立ち座り動作の指導 が挙げられます。
患側下肢が置いていかれてしまうと、股関節がねじれる動きとなってしまいます。
要するに、 骨頭は前方へ押し出される形で動きます。
また、脱臼しにくい ステムやカップの最適な設定角度というのもあります。
装具療法では、装具により脱臼肢位をとらないように制御し、約3ヶ月程度装着します。
股関節で脱臼するとすれば、車を運転しているときに正面衝突して、ダッシュボードとシートの間に挟まれたときに前方から強い衝撃が加わって後方に抜けたりするときだけです。
後方アプローチとは、その名の通り「後方」なのでお尻の方から手術します。
床を拭く動作は、股関節が知らず知らずのうちに深屈曲位となることがあるため行ってはいけません。
例えば、開脚前屈など股関節を広げるような姿勢でのストレッチは、疼痛が増強するおそれがあるため、変形性股関節症の禁忌肢位になります。
stage3,4は「人工骨頭置換術」「人工関節置換置換術」のどちらかが適応。
伸展・内転・外旋による脱臼パターン 図で見るほうが分かりやすいので、以下の画像をご覧ください。
ただ、カップがやや後方に向いていますよね。
どんな手術にも、早期リハビリでは注意すべきことがあるわけですが、この両者の手術において特に重要なのは、 脱臼予防です。
日々臨床業務をこなしながら、パソコンやスマホで求人情報を探すというのは手間ですし、疲れます。
さて、常識的に耐摩耗性で考えると、人工股関節は使えば使うほど寿命が短くなると考えられます。
人工骨頭置換術と人工関節置換術の術式によって異なる脱臼肢位 人工骨頭置換術と人工関節置換置換術は、手術時に皮膚や筋を切開して行います。
手術後は患部を大切にしなくてもいいのですか? 一般的に、人工股関節は耐用年数が15年前後と言われております。
まとめ 人工股関節置換術や人工骨頭置換術の脱臼姿勢をまとめてみました。
当り前のものから難しいものまでさまざまな質問がありますが、どれに対しても質問したナースの気持ちを汲みとって回答しています。
脱臼肢位を守れないのであれば(身体機能的に)、床への立ち座りは行わないように徹底する方がよいかもしれません。
青の丸印で囲んだ部分を見て下さい。
また、IQは学習効果に関係ないが、1回目の正解率とIQに相関があった。
後ろから見るとこんな感じ。
ですから理屈上は完全に筋力を回復させるためには、手術後も何年にもわたってトレーニングを続けなければなりません。