あの、、、今日は、いつもと感じが違うっていうか。
昔の気持ちを告白された牧野が、類を受け入れたのか?? 司の心は、かき乱されていた。
場違いな雰囲気に、稜は戸惑っていた。
。
一向に機嫌のよくならない彼に、溜息が出る。
」 「母さん。
で司と別れ、迎えに来てくれた類とそのまま付き合うようになったつくし。
その状況に、嬉しさよりも、自分の今の立場や親になるという事が理解出来ず、気付くと、部屋から飛び出してしまっていた。
「させないよ、絶対に」 そして、つくしを抱き寄せた。
彼女は、玲人に相談しようとしたが、一向に連絡がつかないことに気持ちも絶望し、 子供を産むことを諦め、フランスに旅立って行った、と聞かされた。
2人の様子を見ていた司。
「さぁ、入って入って!待ってたのよ〜」 ダイニングに入ると、テーブルの上にいろいろな料理が並んでいた。
つくしはそう思っていた。
」 「ああ。
大学2年の頃、初めて心から愛する女性に出会ったこと。
」 「佐伯?」 聞いたことがない名前だった。
彼女の働いていた店を訪ねたが、そこにも彼女の姿はなかった。
彼女が、妊娠していることがわかった。
彼女は、玲人を見るなり、何しに来たの?と冷たい言葉を掛けた。
類は溜め息をつき、携帯を閉じるとつくしに返した。
彼女の部屋で暮らし始めて数ヶ月後の事だった。
「はじめて食べるものばかりかもしれないけど、召し上がれ。
」 深妙な顔つきのつくしを不思議に思いながら、稜は座った。
このときの2人には、この後に訪れる出来事など想像することもできなかった・・・・・。