『更級日記』は平安時代中期に 菅原孝標女(すがわらのたかすえのむすめ)によって書かれた日記文学の名作の1つです。
優しいさま。
すばらしい。
この人が「ああ、このまま嘆き悲しんで私は死んでしまうのだろうか」なんて言ったら、周りの女性が「ああ、なんてことでしょう」とわっと騒ぎたてたことでしょう。
すばらしい。
ある人の不幸な身の上話を聞き、不憫に思い、もらい泣きをしたとします。
4 しみじみと心に染みて愛着を感じるさま。
心が強く動くのが恋愛です。
そして、真偽は定かではありませんが、『源氏物語』の「あはれ」の精神は『更級日記』にも受け継がれているようです。
確かにストレスの多い世の中ですが、男性も女性も一度くらいの失恋でくよくよせずに、独り身のイイ男イイ女はいっぱい世の中に余っているのですから。
雨など降るもをかし。
現代の言葉でいうと「おかしい」「すごい」「美しい」「見事な」などのたくさんの意味が含まれているます。
最後にまとめると、「をかし」は頭脳の働きとともに湧き起こった感動や趣で、「あはれ」は、自分でも思いがけず、感情がひとりでに動いたときの、心に湧き立った感動です。
悲しい しみじみと心打たれる。
まとめ 「をかし」とは、平安時代の『枕草子』などで多くみられる、美に対する感嘆、称賛などを明るい感じで表わす言葉です。
見事なさま。
」を使った表現 『徒然草』 かくてもあられけるよとあはれに見るほどに 【現代語訳】 このような(寂しい)ありさまでも住んでいられたのだなあとしみじみと心打たれて見ているうちに。
西暦1000年頃に清少納言が『枕草子』で文壇に立てば、少し遅れて1008年頃に紫式部が『源氏物語』を完成させて脚光を浴びます。
まとめ 今回は 「あはれなり」と 「をかし」の違いをお伝えしました。
「あはれなり」の使い方 「あはれなり」は、情緒的にしみじみとした趣があることを言います。
また、あっぱれの漢字には、「天晴れ」の他に「遖」という国字もある。
昔の人は何か予想外の体験をして心が動いた時に 「あはれなり」と言い、その時の状況により様々な感情が湧きますが、とにかく 「しみじみとした趣」がある時に使われました。
『あはれ』の意味一覧 原文 意味 あはれ しみじみとした思いだ。
意味は、「折に触れ、目に見、耳に聞くものごとに触発されて生ずる、しみじみとした情趣や、無常観的な哀愁(参照 : Wikipedia「もののあはれ」)」。