また、作者・田村もあとがきで言うように、本作品は主人公の整がただ話をするだけで、事件が解決していきます。
彼の喋りは、シュールでときに痛烈、たまに理不尽です。
そこには、食事が用意されていただけでなく、禍々しい武器が飾られていました。
。
ほぼ会話劇のミステリー というなかれですが 整の話すことが本人は意図せずともいちいち「いい話」で、もっと聞きたくなっちゃう。
詭弁というか、屁理屈というかそういったものが非常に上手い。
女性の名前は狩集 汐路(かりあつまり しおじ)といい、あの犬童ガロの知り合いでした。
そうとは知らず、結婚を機に本当の父親と母親に会おうと京都に行くため、育ての親に言わずこっそり新幹線に乗った女性。
ガロは、わがままで高慢な愛珠のことを疎ましく感じたこともあったが愛してたと打ち明けました。
美人女性が許可を出すと、久能はこれが誰から誰に宛てた手紙で「紘子」というのは誰かと美人女性に聞いた。
整は、文章を中身ではなく、周りに書いてあるイラストの頭文字を繋げたと言います。
その経験から、人を隠す 生き埋めにする ことにハマってしまった煙草森は、同様の殺人を繰り返してしまったのです。
汐路は、東京には帰らず、ボディガードと蔵の謎解き要員としてバイトしてほしいと整に頼みます。
どうしてサスペンスドラマでは、刑事が犯人に遠くから声をかけるんだろう、そんなの逃げられて当然なんです、そうしないと話にならないのですが、近付いて捕まえてから名前を呼べばいいのに。
久能の過去なども気になりますね。
そういった人の感情についてこう整理されると、非常にロジカルでありながら温かい表現になるんだなと。
犯人は、乗客たちにフルネームと欠点などを言うように指示しました。
さらに汐路の父親たちも謎を解き、実際に逃げた子供の子孫を発見していたらしいことを突き止めます。
しかし愛珠がまだ息をしていることを知ると、恐怖のあまり煙草森は愛珠を生き埋めにしてしまうのです。
しかし、その内容は当人にとっては非常にクリティカルで刺さる内容でした。
でも、ぼくとBさんはそんなに仲が良くありません。
これなら、タダで「ミステリというなかれ」を読むことができます。
彼は何を知っているのでしょうか?そして、なぜ整に意味深なメッセージを送るのでしょうか? 今後も物語に関わってくると思われる注目の人物・犬堂ガロ。
「ぼうりょく」や「あばれてる」というワードが出てきたところで久能は事柄を整理し始めた。